サルの足のひねりワザ、チンパンジーの足首に匹敵!人類進化の常識を覆す
人類の祖先が一体どんな足をしていて、どうやって木登りしていたのか——。長年研究者を悩ませてきたこの謎に、思わぬ助っ人が現れた。西アフリカの森に住む「スーティー・マンガベイ」というサルだ。
米国ダートマス大学などの研究チームが『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に発表したところによると、このサルは垂直な木の幹を登るとき、なんと足の中央部分を平均約46度も曲げているという。チンパンジーが足首を曲げる角度(約45.5度)とほぼ同じで、中央アフリカのトゥワ族(木登りの名手として知られる)の40.7度を上回る。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 問題は、サルと類人猿では足の関節の作りがまったく違うことだ。チンパンジーの足首は幅広で45度以上の曲げに耐えられるが、マンガベイのようなサルの足首は細くて同じ曲げはできない。そこで彼らは「足首ではなく、足の真ん中でグイッと折り曲げる」という技を編み出した。別々の関節で同じ角度を実現する、いわば“独自の進化の答え”だ。
この発見がなぜ重要かというと、これまで「サル的な足を持っていたら安全に木登りはできない」という前提が、人類の祖先の復元を左右してきたからだ。化石の証拠から、アウストラロピテクスの仲間は人間より柔軟な中足部を持っていたとされるが、それが本当に木登りに役立ったのかは確定していなかった。今回のデータはその可能性を強く支持する。
研究チームは「これで祖先の足の形がサル的か類人猿的かの議論に決着がついたわけではない」と慎重だ。ただし、「サル的な足では木登りは不可能」という説は、最初から確固たる根拠があったわけではないことが示された。
森のサルがひらりとやってのける、たった46度の曲げが、何百万年も前の人類の暮らしぶりを塗り替えるかもしれない。次はどのサルが、どんな常識をひっくり返してくれるだろうか。
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