涙したラムジー「星を失うって別れと同じ」16個から7個に減った衝撃
「ミシュランの星を失った時、泣きました。シェフにとってすごく感情的なことなんです。彼女を失って、取り戻したいと思うのと同じですよ」
そう語るのは、言わずと知れた世界的シェフ、ゴードン・ラムジー。たとえあなたの料理スキルが冷凍タキートスをチンして既製のワカモレのフタを剥がすだけでも、彼の名前くらいは聞いたことがあるはず。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 実はこの男、スコットランド出身のシェフとして史上初めてミシュラン三つ星を獲得した経歴の持ち主。キャリア全体でなんと計16個もの星を手にしたが、そのうち9個を失い、現在は世界中の店舗で7個をキープしている。
一体なぜ星を失ったのか?
原因は「料理のクオリティに一貫性がなかったから」。特にロンドンの彼の名を冠したレストランは、歴史上ただ一軒、同時に二つ星を失った店として記録されている。
開業から2年で二つ星を獲得したものの、その後ラムジーが日々の厨房運営に積極的に関わらなくなったのが大きい。結局その店はロンドンホテルに売却され、数年後に料理の質が低下。ミシュランガイドのディレクター、マイケル・エリスも「一貫性に問題があった。それは我々にとって非常に重要な要素です」と説明している。
ラムジーといえばテレビで怒鳴り散らすイメージが強いが、星に対する思いは意外なほどストレート。
「エミー賞でもオスカーでもバフタ賞でもミシュラン星でも、それはケーキの上のアイシング。シェフだけでなく、オーナーと同じくらい集中して働くスタッフ全員にとってのご褒美なんです」
ちなみに彼はもともと料理人になるつもりはなく、プロサッカー選手を目指していたが、ケガで断念。ホテル経営を学び始めたところ、いつの間にか高級料理の世界にのめり込み、マルコ・ピエール・ホワイトやギィ・サヴォワ、アルベール・ルーといった名だたるシェフの下で修業を積んだ。
その努力が実り、ロンドンのオーベルジーヌで料理長を務めてわずか3年で二つ星を獲得。しかし星を維持し続けるのは想像以上に難しいようだ。
SNS上でもラムジーの星ネタは話題になり、「ゴードン・ラムジーのツイートは最高のジャンル」と称賛する声も。
星を失って泣いた男が、今もなお7つの星を守り続けている。その裏には、スタッフ全員の努力と、一貫性という地味だけど最も難しい課題への挑戦がある。
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