推し政党が負けると「他人」への信頼も4〜6%低下するという衝撃研究
選挙で自分の応援する政党が負けたとき、がっかりするのは政治への信頼だけじゃない。なんと、他人への信頼そのものがガタ落ちになるという研究結果が出た。
カナダの研究チームが2004年から2021年までの連邦選挙6回分の調査データを分析したところ、負けた側の有権者は「たいていの人は信頼できる」と答える割合が、勝った側より平均で4〜6ポイントも低かった。しかも、相手政党への嫌悪感が強い人ほどこの差は広がり、最も分極化した有権者では約10ポイントもの開きが出たという。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー この研究が注目すべきは、失われるのが「政治家や政府への信頼」ではなく、もっと根っこの「社会への信頼(ソーシャル・トラスト)」だという点だ。研究者はこれを「他人は基本的にまともで正直で、ルールを守る」という直感的な感覚と定義。選挙がこの感覚を揺るがすとなると、単なる政党への不満以上の深刻な問題が潜んでいることになる。
なぜ負けただけで他人を疑い始めるのか?研究者の理論はこうだ。選挙結果は「自分と違う考えの人がこれだけたくさんいる」という具体的な情報を突きつける。特に相手側を嫌っている人にとっては「やっぱり社会には信用できない人が多い」というシグナルとして機能する。逆に勝った側は「多くの人が自分と同じ考えだ」と確認でき、安心する。
一番衝撃的なのは「負けると思ってなかった」人たちだ。勝利を確信していたのに負けた有権者は、社会への信頼が勝った側より約10ポイントも急落。平均の2倍以上のダメージだ。研究者は「選挙が社会の実態を教えてくれるなら、その衝撃は予想外の時に最も大きくなる」と説明する。
面白いのは、同じカナダでも州レベルの選挙ではこの傾向がほぼ消えたこと。連邦選挙だけが全国民の「社会の姿」を映し出す強力なシグナルになるからだろう。
カナダはもともと社会的信頼が高い国で、多党制のため結果が読みにくいはずだが、それでも明確な差が出た。研究者は「政治的な分極化が進むほど、選挙結果が隣人への見方を変えてしまうリスクがある」と警鐘を鳴らす。
「まさか政治の勝ち負けで、スーパーのレジの人や2軒隣の住人への信頼まで変わるとは…」とツッコミたくなるが、研究はあくまで相関関係。今後のさらなる検証が待たれる。
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