4歳で1時間のiPad?「デジタル教育は就学前から」が親たちの本音
子どもが「キャット」とスペルを覚えるよりずっと前、もうすでにパパやママのスマホをスワイプしまくっている昨今の幼児事情。アメリカの親を対象にした最新調査で、「デジタルリテラシー教育は幼稚園に入る前の4歳から始めるべき」という答えが浮かび上がった。
この調査は、幼児教育大手のプリムローズスクールズが依頼し、Talker Researchが実施。0〜5歳の子どもを持つ親2000人(全員インターネット利用者)に聞いたところ、平均で「デジタル教育開始推奨年齢は4歳」という結果に。つまり、正式な学校教育より前、プレスクールのど真ん中でテクノロジーの使い方を教えるのが理想と考える親が多数派ってわけ。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 実際、子どものテクノロジーへの興味は平均3歳頃から始まるという。好奇心が芽生えてから親が「そろそろちゃんと教えなきゃ」と感じるまで、約1年のタイムラグがあるらしい。9割近い親(86%)は「デジタルリテラシー」という言葉を知っているものの、76%は「手探りで責任あるテクノロジー習慣を教えている」と告白。66%に至っては「子育てハンドブックが欲しい」と本音を漏らしている。
1日のスクリーンタイムは平均約55分。内容は教育・学習アプリが59%、動画視聴が51%、音楽鑑賞が41%と、親たちは「ただ見せるだけ」じゃなく「教育的であること」を重視。89%が「子どものスクリーンタイムは教育的であるべき」と答えている。すでに32%の子どもは学校関連でテクノロジーを使い、20%は「フィジタル」(オフラインの体験学習とデジタル要素の融合)活動に取り組んでいるそうだ。
ただ、ルール作りはまだまだ発展途上。スクリーンタイム管理を「子育てプレッシャー」と感じる親は37%で、仕事と家庭の両立(50%)、自分の健康管理(41%)、「完璧な親」でありたいというプレッシャー(39%)に次ぐ位置。デジタル問題は子育てのあらゆる課題と競合しているのが実情だ。
アドバイスを求める相手もバラバラで、自分の親(31%)や友人(24%)のほか、小児科医や幼稚園・保育園の先生(各21%)に頼る人も。統一された指南書がないからこそ、親たちは「信頼できる方法が知りたい」と訴えている。
プリムローズスクールズの最高フランチャイズ責任者、エイミー・ジャクソン博士はこう語る。「親はテクノロジーが子どもの未来に重要な役割を果たすと知っています。求められているのは、受動的なスクリーンタイムではなく、能動的な体験です」。4歳児にとっては、じっと座って見るだけのアニメより、子どもの選択に反応してくれるゲームのほうが価値があるというわけ。
もちろん、この調査を依頼したプリムローズは幼児教育施設を運営する企業なので、構造化されたデジタル学習を推進する商業的な意図があるのは確か。それでも、親たちの回答からは「ルールブックがないまま、デジタル漬けの幼児期と格闘するリアル」が透けて見える。4歳という数字は発達科学の裏付けというより、「もう待てない」という親の切実さの表れかもしれない。
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