肥満で「細胞年齢」が急加速、若い人でも老人並みのテロメア長に?
「歳を取ると太りやすくなる」はよく聞く話だが、どうやら逆も真なりらしい。ある最新の科学レビューによれば、体重の増加自体が体の老化を加速させる可能性があるという。
四川大学などの研究チームが専門誌『Genes and Diseases』に発表したこのレビューは、肥満が自然老化と同じ生物学的プロセス——慢性炎症やテロメア短縮、DNA損傷など——を引き起こしていると指摘する。つまり、余分な脂肪は単なる見た目や関節の問題ではなく、細胞レベルで“経年劣化”を早めているかもしれないのだ。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro とくに衝撃的なのは数字だ。肥満マウスの脂肪組織では、炎症を促進する免疫細胞がなんと20倍に増加。この炎症は肝臓や脳、腎臓にも広がるという。人間でも肥満患者の白血球のDNA損傷は標準体重の人より約2倍高いことが判明。さらに若い肥満者のテロメア(染色体の先端にある“寿命のタイマー”のようなもの)の長さが、高齢患者と同等だったというデータまである。テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、限界に達すると細胞は死ぬか分裂を止める。若いうちからそれが進んでいるということは、まさに体内年齢がカレンダー年齢を追い越している状態だ。
老化には「慢性炎症」「テロメア短縮」「ミトコンドリア機能不全」「老化細胞(通称ゾンビ細胞)の蓄積」など12の特徴があるとされるが、肥満はそのほぼすべてに悪影響を及ぼす。特にゾンビ細胞が増えると、周囲の組織に炎症をまき散らす。なんと若いマウスに老化した脂肪細胞を移植しただけで身体機能が低下し寿命が縮んだケースもあるという。逆に、自然老化マウスからゾンビ細胞を除去すると健康寿命が延びた。
じゃあ痩せれば若返るのか? 希望的要素もある。カロリー制限や運動はDNA損傷の低減やテロメア伸長に関連。内臓脂肪を外科的に除去したマウスは寿命が延びた。さらに糖尿病治療薬でもあるリラグルチドは、細胞実験で老化マーカーを抑制し、線虫モデルでは平均寿命を9%延ばした。ただしこれらはまだ細胞・動物実験のレベルで、人間への効果は大規模臨床試験で確認されていない。
カナダの成人の4分の1が肥満または過体重というデータもある。もちろん「肥満=絶対悪」と決めつけるのは早計で、研究者も「因果関係なのか単なる相関なのかはまだ精査中」と慎重だ。ただ、ピザ片手にこの記事を読んでいるあなた——細胞は静かに悲鳴をあげているかもしれない。
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