80歳で死刑執行、フロリダ州史上最高齢。元交際相手の両親を殺害して40年
フロリダ州で、80歳の男性が同州史上最高齢の死刑囚として処刑された。ドミニク・アンソニー・オッキコーネ受刑者は、1986年に起きた元交際相手の両親に対する残忍なダブル殺人事件の罪で、約40年ぶりに刑が執行されたのだ。
事件は1986年6月10日午前3時ごろに始まった。オッキコーネは元交際相手アニータ・ゲレティの実家のドアをノック。よりを戻そうとしたが、アニータが保安官に通報すると脅したため一度は去った。ところが1時間後、今度は殺意を抱いて戻ってきた。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 検察によれば、アニータの父親レイモンドが保安官事務所に電話しようとした時には、すでに電話線は切断されていた。オッキコーネはレイモンドの顔面を撃ち、さらに鍵のかかったドアを破って家の中に侵入。アニータは娘を連れてなんとか外へ逃げ出したが、背後で銃声が響いた。母親のマーサ・アーツナーはその場で死亡。レイモンドは保安官に誰に撃たれたかを伝えたものの、病院で息を引き取った。
裁判でオッキコーネは証拠自体は否定しなかったものの、「計画的殺人ではなかった」と主張。しかし陪審員はそれを信じず、以来ずっと死刑囚として過ごしてきた。フロリダ州最高裁が今週、最終控訴を全会一致で却下したことで、ついに処刑が実行された。
ちなみにオッキコーネはアメリカ全体で見ても2番目に高齢の死刑執行例となった。1位は2018年に83歳で処刑されたウォルター・ムーディだ。
さらに同日には、元警官のジェームズ・ダケット受刑者(68歳)も処刑された。彼は1987年に現役警官として勤務中、11歳の少女テレサ・マカビーを強姦・殺害した罪で死刑判決を受けていた。執行官から最後の言葉を求められたが「いや、結構です」とだけ答え、4分後に反応がなくなり死亡が確認された。
フロリダ州で1日に2人の死刑が執行されるのは、1964年に電気椅子で2人が処刑されて以来のこと。全米で見ても、1日に複数執行があったのは2017年のアーカンソー州以来だ。
この背景には、共和党のロン・デサンティス知事の意向がある。知事は「あまりにも多くの家族が長い間、正義を待ちすぎてきた」と述べ、死刑執行のペースを上げてきた。2025年以降、フロリダ州は全米の州執行のほぼ半数を占めており、20年以上減少傾向にあった死刑執行数が再び増加に転じている。
犯罪から40年、80歳になってようやく迎えた最期。長すぎた待ち時間に、被害者家族はどんな思いを抱いたのだろうか。
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