妊婦の「多量飲酒」が13年で2.6倍に増加、米研究で判明
「妊娠中はお酒を控えたほうがいい」というのは、もはや常識と言っていいだろう。ところが最新の研究によると、アメリカでは妊娠中の飲酒が年々増えており、特にリスクの高い飲み方をする人が急増しているという。
米コロンビア大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、CDCが実施する大規模な電話調査のデータを分析したところ、2011年から2024年にかけて、妊娠中の女性の飲酒パターンが大きく変わっていた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 調査は18〜49歳の妊婦3万3000人以上を対象に、「過去1カ月に飲酒したか」「一度に4杯以上飲む機会飲酒をしたか」「週に8杯以上の多量飲酒をしたか」の3つを追跡。その結果、あらゆる指標で飲酒率が上昇していた。
特に目を引くのは多量飲酒の増加だ。2011〜2012年には0.75%だったのが、2023〜2024年には2.0%に。実に166%の増加で、約2.6倍になった計算だ。機会飲酒も77%増の4.6%、現在飲酒も59%増の14.5%と、すべてのカテゴリーで上昇している。
ただし、直近のデータでは頭打ちの兆しも見えるため、研究者らは「増加傾向が止まったとは断言できない」と慎重だ。
気になるのは、どんな人が飲んでいるのかという点だ。年齢が高く、教育レベルが高く、未婚で、仕事を持っている妊婦ほど飲酒率が高い傾向があった。
さらに、喫煙習慣のある妊婦の現在飲酒率は26.3%と、非喫煙者の11.3%の2倍以上。そして「過去1カ月に14日以上精神的に不調だった」と答えた妊婦の飲酒率は22.8%で、そうでない人の11.1%の約2倍だった。
喫煙と飲酒の関係はさらに深く、飲酒する妊婦の中で喫煙もしている人の68.1%が機会飲酒か多量飲酒をしていたのに対し、非喫煙の飲酒者では31.3%にとどまった。つまり、タバコを吸う人は特に危険な飲み方をする傾向が強いということだ。
研究チームは「喫煙と多量飲酒の関連は非常に強く、それぞれ別々に対処するより、一緒にスクリーニングや禁煙支援を行う方が効果的かもしれない」と指摘。また、精神的なストレスと飲酒の結びつきについても、飲酒だけに注目するのではなく、メンタルヘルス全体をケアするプログラムが必要だと述べている。
もちろん、この調査には限界もある。電話調査という性質上、回答率は低く、特に妊娠中の飲酒は社会的な stigma(恥辱)があるため、自己申告では実際より少なく報告される傾向がある。また、機会飲酒や多量飲酒のデータはサンプル数が少ないため誤差も大きい。
それでも13年分のデータが示す傾向は明らかだ。妊娠中の飲酒は増えており、最も危険な飲み方の増え方が最も大きい。アルコールは妊娠中に安全とされる量は確立されていないというのが医学的なコンセンサス。飲むならノンアルコールで乾杯、が一番安心な選択かもしれない。
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