たった10分でストレス激減?「森×鳥のさえずり」が最強だった研究結果
「森の中で鳥のさえずりを10分間聴く」——これだけでストレスがガクッと下がるらしい。
米ノースカロライナ州立大学が106人の学生を対象に行った実験では、再生された森林(復元された緑地)に座り、ヘッドホンから鳥のさえずりを流したときが、ストレス評価&ポジティブ感情の両方でダントツの好成績だった。一方、最悪だったのは「灰色のキャンパスエリア+交通騒音」。どの指標を取っても最低だったそうだ。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 実験のやり方はこうだ。学生たちはキャンパス内の2カ所を訪れる。1つは2000年代初頭から植林・整備された「再生林」で、樹冠率70%超、建物は見えない。もう1つは学生センター前の「灰色の建造物エリア」で、こちらは70%以上が硬い構造物に囲まれている。
各場所で5分間静かに座ったあと、ヘッドホンから流れる10分間の音声を聴く。音声は2パターン。フロリダの野生生物保護区で録音された「鳥のさえずり(カロライナミソサザイ、ブユムシクイ、メガネモズモドキなど)」と、パリ郊外の交差点で録った「交通騒音」。全員が4パターン(場所×音)を体験し、その都度スマホでストレス度(0〜10)や感情、回復感を回答した。
結果は明白。「再生林+鳥のさえずり」がストレス最低、ネガティブ感情最少、ポジティブ感情最大。「灰色エリア+交通騒音」はすべて真逆。混ぜたパターン(林+騒音、灰色+鳥)は中間に落ち着いた。
面白いのは、「回復感」に関しては場所の影響が音より大きかった点。つまり「鳥の声が聞こえてもコンクリートの上だとイマイチ」だが、「森の中なら音がなくてもそれなりに回復する」。とはいえ森+鳥の組み合わせが最強なのは間違いない。
研究者によると、この実験に使われたのは「小さな都市再生林」。広大な原生林じゃないのに効果が出たのは、都市計画にとっても朗報だ。鳥のさえずりはすでに公園や緑道に無料で存在しているし、椅子とヘッドホンさえあれば誰でも試せる。
ただし注意点も。参加者は全員同大学の学生(平均年齢22.5歳)で、音圧は厳密に測定されていない。鳥の声も1種類の録音だけ。そして「10分間限定」の即時効果で、持続性や臨床的な効能は未検証。ストレス解消法として過信するのはまだ早い。
それでも「森で鳥の声を聴く」が、無料かつ手軽なストレス対策になる可能性は十分。今日の散歩ルート、ちょっと緑の多い方に変えてみる価値はありそうだ。
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