小3で半数、小6で7割がスマホ所有…読解力低下との関連性をUCLAが調査
「試験中にスマホを見る子なんていないよ」――これは今回の研究で引用された19歳の一言。大人が心配するほど、子どもはテスト中にスマホをいじらない、という現実が浮き彫りになった。
UCLAの研究チームが小学3年生と6年生106人を対象に実施した調査で、スマホを持っている子どもは持っていない子に比べて読解力テストの点数が低いことがわかった。ただし、テスト中にスマホを机の上に置いても点数にほとんど影響はなく、近くにあることによる即時の妨害効果は確認されなかった。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 研究は2024年7月から12月にかけてロサンゼルス郡の英語授業を行う学校で実施。参加者の57%が女子で、家庭言語は英語42%、アラビア語30%、スペイン語28%と多様だ。スマホ所有率は3年生で46%、6年生で70%に達し、2021年の全国データ(3年生31.5%、6年生54%)を大きく上回っている。
実験では、スマホを持参した37人の子どもに2回の読解テストを実施。1回はスマホを画面を上にして机に置き、もう1回は研究者がスマホを完全に預かる条件で行った。結果は、スマホありで正答率89%、なしで87%と差は統計的に意味がないものだった。7分間の短いテスト中に通知が来た子はほぼおらず、通知による妨害も起きなかった。
しかし、全106人のデータを所有の有無で比較すると、スマホを持つ子どもは読解力スコアが低い傾向がはっきり。これは学年を考慮しても変わらなかった。研究チームは「スマホ所有が読解力低下の原因と証明はできないが、所有がテストより前の時点で確認されているため、因果関係の条件の一つは満たしている」と説明する。
興味深いのは、非英語圏家庭の6年生でスマホを持つ子に限ると、早くからテキストメッセージを始めた子や最初のスマホでゲームができた子の方が読解力が高かった点だ。研究者は「英語を追加言語として学ぶ子どもにとって、テキストやゲームは学校外での実践的な英語練習になり、スマホの悪影響を相殺している可能性がある」と推測する。
ただし、この研究には限界もある。実験に参加したのは37人と少数で、スマホを没収された不安がむしろ点数を下げた可能性も否定できない。もしそうなら、スマホの存在による妨害効果を過小評価していることになる。また、読解力以外の教科や長期的な影響は未調査だ。
親が子どもにスマホを持たせるタイミングについて、研究者は「少なくとも読解力の発達を考えるなら、小学校を卒業するまで待つ方が安全」と提案。ただし、学校でのスマホ禁止については「今回の結果だけでは学術的な根拠にはならない」と慎重だ。スマホ禁止が効果的なのは、むしろ対面交流を増やすことで子どもの社会性を育む場面かもしれない。
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