兄の急死後、妹が無名校から上院議員に。その経歴が意外すぎる
先週末、米サウスカロライナ州選出のリンドシー・グラム上院議員が71歳で急死した。死因は心血管疾患による「大動脈解離」。ウクライナ・キーウ出張から戻った後、体調不良を訴えていたものの、医師の診察を受けずにいたという。
ところが、その死から一夜明けた月曜日、州知事ヘンリー・マクマスターが後任に指名した人物が、グラム議員の妹であるダーリン・グラム・ノルドン氏だと発表。これがネット上で「何それ?」とちょっとした話題になっている。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro グラム議員には配偶者も子どももいなかったが、13歳で両親を亡くした妹を22歳で引き取り、育て上げたというエピソードがある。「リンドシーは妹をしっかり面倒見ていた」と知事もコメント。「今度は妹に、兄の仕事を引き継いでもらうのが私の名誉だ」と続けた。
で、このダーリン氏、実はこれまで一度も公職に就いたことがない。キャリアのほとんどを障害者支援と人材開発に費やしてきた。チャールストン大学で社会学の学士号、リハビリテーションカウンセリングの修士号を取得し、公的管理者の資格も持つ。直近7年間はサウスカロライナ州盲人委員会の委員を務めていた。
現在は夫のラリー・ノルドン氏とともに州内レキシントンに在住。任命を受けて彼女はこう語った。「兄の大切な仕事の一部を完遂できるのは、本当に光栄なことです。これから数カ月、大統領を支援し、兄がサウスカロライナとアメリカのために尽力してきたことを引き継ぐために、一生懸命働くことをお約束します」
実は、議員の急逝後に家族が後任に指名されるケースは米国では珍しくない。女性と政治を研究するセンターのデータによれば、これまで夫の死去で空いた議会の欠員を埋めるため、47人の女性が選出または任命されている。うち8人が上院、39人が下院だ。
公職経験ゼロからのいきなりの上院議員就任。兄の遺志を継ぐという大役、うまくやれるのか? それとも「家族だから」のひいきに見えるのか。今後の動向に注目だ。
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