バチカンも認めた「奇跡の赤ちゃん」、19歳で銃乱射事件の容疑者に
バチカンから「奇跡」と認定された出生の経歴を持つ男性が、今度は銃撃事件の容疑者として警察に追われる身となった。
タイクアン・ジョンソン(19)。彼が生まれたのは2007年、米バージニア州のこと。母親の妊娠中に合併症が起き、3週間早い出産となった。ところが、赤ちゃんは産声を上げることなく、心拍も呼吸もない状態に。なんと65分以上も蘇生が試みられたが、医師は両親に「赤ちゃんは死んでいます」と伝えようとしていたという。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro その時、担当医のフアン・サンチェス=エステバン医師が、19世紀のスペイン人司祭サルバドール・バレーラ・パラに祈りを捧げた。すると、赤ちゃんの心臓が突然再び動き始めたのだ。この劇的な回復は「医療上の奇跡」として、昨年、教皇レオ14世が公的に認定。バレーラ神父の聖人への列聖プロセスを進めるための奇跡と位置づけられた。
ところが、そのタイクアン・ジョンソンが今度は銃撃事件に関与した疑いで、連邦保安官に逮捕された。事件は7月19日、ロードアイランド州ニューポートニューズで発生。22歳と25歳の男性2人が「下肢」に銃弾を受け、命に別条はなかったという。警察はジョンソンを容疑者と特定し、銃器による暴行と密集地での発砲の容疑で逮捕状を取っていた。彼は水曜日、バージニア州のアパートで身柄を拘束された。別の人物も銃器関連の罪で逮捕されている。
「奇跡の赤ちゃん」として一躍有名になったジョンソン。昨年のインタビューで母親はこう語っている。「医者が『息をしていない』と言ったんです。心拍も取れず、65分間も止まったままでした。『赤ちゃんは死んだ』と言われました」と。まさに生死の境をさまよった新生児が、19年後にまさかこんな形で再びニュースになるとは。
奇跡の背景には、コレラの流行時に自らの命を顧みず患者を看護したスペイン人司祭バレーラ神父の存在がある。担当医が神父の故郷の出身で、静かに祈りを捧げた直後に赤ちゃんの心臓が再び動き出したという逸話は、地元カトリック教会も昨年証言している。バレーラ神父は1954年に列福候補となり、教皇が奇跡を認めたことで列福が宣言された。聖人となるにはさらなる審査と、列福後の第二の奇跡が必要だ。
まさか、「バチカンお墨付きの奇跡」が、19歳で銃撃事件の容疑者になるとは——。人生の皮肉は時に神をも超えるのかもしれない。
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