あなたの筋肉、実はネアンデルタール人由来かも?最新研究
「なんであの人、あんなにムキムキなんだろう」と思ったこと、ありません?もしかしたらその理由は、数万年前に絶滅したネアンデルタール人にあるかもしれません。
最新の研究で、現代人の一部がネアンデルタール人から受け継いだ成長ホルモン受容体の遺伝子変異を持っており、これが筋肉量の増加や顔の特徴に影響していることが明らかになりました。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon この研究、やったのはマックス・プランク財団やスウェーデン研究評議会などが支援する本格的なもの。『Current Biology』に掲載された論文によると、ネアンデルタール人のゲノムを調べたところ、成長ホルモン受容体遺伝子に特徴的な変化が2カ所見つかったそうです。
で、実際にこの遺伝子を持っていると何が起こるのか。マウスの細胞を使って実験したところ、ネアンデルタール型の受容体を持つ細胞は、通常の人間のバージョンと比べて39%も速く増殖したんです。しかも、細胞内の成長シグナルは22%も強化されていたとか。
ただし、面白いのは胎盤性成長ホルモンに対しては両方の受容体で差がなかったこと。つまり、この遺伝子の効果が出るのは生まれた後だけ。研究者いわく「出産の負担に関係しているのでは」とのことですが、あくまで推測だそうです。
実際にこの遺伝子を持っている人のデータを見てみると、身長は平均0.3cm高く、体重は285g重い。特に腕や脚の筋肉が約150gも多く、体脂肪はむしろ少なめ。つまり、がっしりした体型になりやすいってわけです。
顔にも影響があって、あごの関節からあごの角までの距離が3.6mm短く、さらに噛み合わせが過蓋咬合(いわゆる出っ歯気味)になる確率が約2.8倍も高いそうです。歯の根っこも短い傾向があり、これはネアンデルタール人の骨格研究で知られていた特徴と一致します。
現在、この遺伝子変異を持っている人の割合は、ヨーロッパではわずか0.5%なのに、東アジアでは15%、南アジアでは20%、パキスタンに至っては24%にも上ります。なぜこんな分布になっているのかは不明ですが、過去1万年の古代ゲノムを調べてもあまり変化していないので、遺伝子の頻度は安定しているようです。
「たった1つのアミノ酸の入れ替わりが、何百万人もの現代人の体格や顔に影響を与えている。これは、遠い過去が今も私たちの体を形作っていることの具体的な証拠だ」と研究者は語っています。
もちろん、この遺伝子だけで全てが説明できるわけではありません。近くにある別の遺伝子の影響や、食事などの環境要因も関係してくるでしょう。でも、ネアンデルタール人のDNAが今も私たちの中で生きているって、なんだかロマンチックじゃないですか?
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