妻や彼女からDVを受けても「私事」と沈黙…男性被害者1000人調査で見えた実態
「男が女に殴られるなんて」という偏見が、被害をさらに深刻化させている。家庭内暴力(DV)といえば女性の被害がクローズアップされがちだが、実は男性も同様に苦しんでいる——にもかかわらず、声を上げられずにいる。
最新の研究では、女性パートナーから虐待を受けた男性1000人以上を対象に調査を実施。その結果、半数以上が「これは私事だ」と考え、約半数が恥ずかしさや困惑を感じていた。さらに同程度の割合の男性が「話しても信じてもらえない」「偏見に直面する」と恐れ、助けを求められないでいる実態が浮かび上がった。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 研究者らは、これらの障壁の背景に「男は自分で問題を解決すべき」という伝統的な男らしさのプレッシャーがあると指摘。実際、約40%の男性は「利用できる支援サービスなんてない」と諦め、約5人に2人は「そもそもどこに行けばいいか分からない」と回答。3人に1人は「既存のサービスは自分たちのような男性向けじゃない」と感じていた。
調査はオンラインパネルを通じて18〜59歳の米国在住男性1194人を対象に実施。内訳はラテン系596人、黒人299人、白人299人で、全員が女性パートナーからの何らかの攻撃や虐待を経験していた。最も多かったのは「強制的な支配」(相手を友人や家族から孤立させる行為など)で約96%、次いで身体的虐待が約85%だった。
興味深いのは、人種や民族によって直面する壁が違う点だ。ラテン系男性は「どう打ち明ければいいか分からない」と答えた割合が黒人・白人より有意に高く、言葉の壁や移民ステータスへの不安を挙げる人も多かった。また「家族に恥をかかせる」という懸念もラテン系に顕著だった。
白人男性は逆に「自分がされていることが虐待だと認識できなかった」という問題が目立った。ある白人男性は「それが攻撃的だとは思わなかった」と率直に語っている。黒人男性は「信じてもらえない」という不安が他のグループより低かったが、研究者はこの結果について「歴史的・構造的な背景を考慮して慎重に解釈すべき」とし、さらなる研究が必要としている。
この研究は、男性被害者が「助けを求める気がない」わけではないことを明確に示している。彼らは個人的な恥、文化的な期待、そして「自分たちのために作られたものではない」と感じる支援システムの狭間で立ち往生しているのだ。
「DVは女性の被害だけ」という認識が変わるまでは、多くの男性被害者が助けを「自分ごと」として受け入れられない——そんな現実が、この研究からは見えてくる。
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