ピューマが道路を安全に?衝突事故が最大76%減の衝撃データ
高速道路に突然飛び出してくるシカ。ドライバーにとっては恐怖の瞬間だが、そのリスクを意外な生き物が減らしてくれているかもしれない。米ワシントン州のオリンピック半島で行われた研究によると、ピューマ(マウンテンライオン)が生息するエリアでは、シカと車の衝突事故が最大で76%も減っていたという。
研究チームは半島全体に503台のセンサーカメラを設置し、59頭のピューマにGPS首輪を装着。5年分の衝突事故データ(計953件)と照らし合わせた結果、驚きのパターンが見えてきた。シカたちはピューマが近くにいると、道路が密集した場所を避け、人里から離れた場所へと移動。さらに、夜行性のピューマを警戒して、シカ自身が昼間の活動を増やした。夜間の衝突が減ったうえ、昼間はドライバーがシカを発見しやすいため、事故防止につながったとみられる。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 半島ではシカやヘラジカが関わる事故で5年間に2人が死亡、80人以上が負傷し、修理費や医療費は約1470万ドル(約22億円)に上る。ピューマの存在がその費用をどれだけ抑えたかは未算出だが、「大型肉食獣との共存には、思わぬ公共安全上のメリットがある」と研究者は指摘する。
ただし、あくまで相関関係であり、季節移動や人間による狩猟の影響は切り分けられていない。また、調査地は低〜中程度の開発地域に限られるため、都会や郊外で同じ効果が期待できるかは未知数だ。それでも、ピューマが戻りつつある地域で「怖いから駆除しよう」という声に対し、このデータは一石を投じることになりそう。著者らは「保護区だけでなく、人間と共生する土地での大型肉食獣の存続が重要」と訴えている。
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