英国で開発中、コーヒーとココア味の高齢者向け“スーパープロテイン”がすごい
イギリスのアベリストウィス大学が、高齢者の健康を支える「スーパープロテインパウダー」の開発に乗り出した。なんと、研究の要になっているのは「人工胃」だ。
このプロジェクトの狙いは、人工的なプロテインドリンクに代わる、自然由来の高タンパク質パウダーを作ること。イギリスでは65歳以上の約10人に1人(100万人以上)が栄養失調またはそのリスクにさらされているというデータもあり、高齢者の栄養不足解消と健康的な老化をサポートするのが目的だ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 開発中のパウダーは、植物性・乳製品・そしてそれらをミックスしたハイブリッドタイプのビタミン・ミネラルブレンドを採用。筋肉の維持や認知機能の向上、全体的な健康増進を狙った成分が含まれている。しかも、味はコーヒーとココア。高齢者にも馴染みやすいフレーバーで、飲みやすさも考慮しているらしい。
研究を率いるのは、同大学のトーマス・ウィルソン博士と、植物・作物科学が専門のピラル・マルティネス・マルティン博士。ウィルソン博士が率いる「タンパク質品質評価ユニット」では、人間の消化を模したバイオリアクターシステムを使って、パウダーの安定性や消化吸収率を徹底チェック。温度やpHを正確にコントロールしながら、模擬胃液や腸液を順番に流し込み、食べ物が体内でどう分解・吸収されるかを再現している。
「このシステムで、タンパク質の分解と吸収を消化プロセス全体にわたって測定できます」とウィルソン博士。まさに、飲んだ後の体内をバーチャル体験できるってわけだ。
マルティネス・マルティン博士は「科学と持続可能性、そして味覚の魅力を一つにまとめたい。特に栄養不足になりがちな高齢者にとって、おいしくて健康効果も高い製品を届けたい」とコメント。さらに、パウダーにはヘンプシードやライオンのたてがみキノコ、カカオといった機能性成分も配合。タンパク質源はホエイやカゼインなどの動物性と、ヘンプシード由来の植物性を組み合わせる。
共同研究するウェールズの企業、Ymchwil Tetrim Researchのディレクター、マリ・アーサー氏も「単なる製品開発じゃなく、栄養をより身近で楽しく、効果的に届ける方法を再考している」と熱弁。筋肉修復から認知機能まで、一つのドリンクでカバーできる便利さを目指しているそうだ。
しかも、このプロジェクトは環境にも配慮。ライオンのたてがみキノコやヘンプの原料は地元ウェールズの生産者から調達し、地域農業と倫理的な生産を支援。持続可能性もバッチリだ。
パウダーが実際に店頭に並ぶのはまだ先かもしれないが、コーヒー味で筋肉も頭も元気になれるなんて、年を取るのがちょっと楽しみになるかも?
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