ガラガラヘビの血液に秘められた解毒の力、マウス実験で致死毒を完全ブロック
ガラガラヘビって、自分の毒で死なないの知ってた?実は彼らの血液には「保険」みたいな仕組みが備わっていて、致命的なはずの毒を無効化できるんだよね。科学者たちはこれを何十年も前から知っていたけど、人間に応用する方法は見つかっていなかった。
ところが最近、研究チームがその仕組みをかなり具体的に突き止めたんだ。キーワードは「FETUA」と呼ばれるタンパク質群。ウェスタンダイヤモンドバックガラガラヘビの血液に含まれるこれらのタンパク質を、特定の組み合わせで使うと、マウスに対して致死量の毒を完全にブロックできたという。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ガラガラヘビの毒って、主に「メタロプロテイナーゼ」っていうタンパク質分解酵素の塊で、組織をズタズタにしたり血管をぶっ壊したり血液凝固をめちゃくちゃにしたりする。まさに凶悪なコンボ。ところがガラガラヘビ自身は、血液中にあらかじめその酵素をブロックする物質を持っているわけ。
研究者たちが発見したFETUAタンパク質は全部で5種類。そのうちFETUA-1は人間を含む多くの脊椎動物が持っている古いタイプ。残りの4つはガラガラヘビ独自の進化を遂げたものだ。面白いのは、どのタンパク質も単体では毒を完全に止められなかったこと。
例えばFETUA-2は出血を完全に止めたけど、致死を防ぐ効果は半分だけ。FETUA-3は試験管内で毒の活性を抑えたけど出血には無力で、単独ではマウスを守れなかった。ところがこの2つを組み合わせると、致死量の3倍の毒を注射してもマウスが全員生存。しかも毒にやられた痕跡すら見られなかったってんだから驚きだ。
さらにこの防御効果は、ガラガラヘビの仲間に限定されなかった。34万年前に枝分かれしたアジアのマムシの仲間の毒に対しても、3種類のタンパク質を混ぜたカクテルがマウスを完全に守った。40万年前に分かれたクサリヘビ科の毒にも部分的に有効だったが、アフリカパフアダーの毒だけは防げなかった。
でも最も注目すべきは効率の良さだろう。現在主流の抗毒素「CroFab」と比較すると、同じ量の毒を中和するのに必要なタンパク質の重さは約10分の1。分子レベルでは約7倍の効率だったんだ。つまり将来的には少量で済むから、製造コストも下がるし、副作用も減らせる可能性があるってわけ。
ただし、ここは冷静にならなきゃいけないポイント。今回の実験は「毒とタンパク質をあらかじめ混ぜてから注射する」という方法で行われていて、実際のヘビ咬傷のように毒が体内に回った後にタンパク質を投与する「治療」の形ではテストされていない。人間での安全性や適切な投与量もまったく不明だし、むしろ研究チームの2人はこの件で特許を出願中と、ちょっとビジネス感も漂う。
それにしても、100年以上変わらなかったヘビ毒の治療法——馬や羊に毒を打って抗体を作らせる——に代わる可能性が、まさに毒ヘビ自身の血の中に眠っていたってのは、なんとも皮肉でロマンがある話だよね。実用化まではまだまだ時間がかかるけど、毎年約10万人が命を落とし、40万人以上が永久的な障害を負う「世界で最も無視された健康危機」に、ようやく光明が見えたかもしれない。
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