地球丸ごと暗黒物質探知機に!スコットランドの観測所が65個の謎シグナルをキャッチ
暗黒物質って聞くと、何だかSFチックでピンとこないかもしれないけど、宇宙の質量のほとんどを占めているとされる正体不明の物質だ。今まで物理学者たちは巨大で超高額な装置をゴリゴリ作って探してきたんだけど、今回ある研究チームが「地球そのものを探知機にしちゃえ」という大胆なアイデアを実行に移した。
研究チームが使ったのは、スコットランドの丘の上にあるエスクデールミュア観測所の磁場データ。2012年9月から2022年11月までの10年分、100分の1秒単位で記録された磁場のゆらぎを、8時間ごとのチャンクに区切って、合計9909個のデータを徹底的に解析したんだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ターゲットは「アクシオン」という仮想上の粒子。めちゃくちゃ軽くて、電子よりもずっと小さい。普通の粒子みたいに飛び回るんじゃなくて、空間全体に広がったかすかな波紋のように存在していると考えられている。この波紋が地球の磁場(溶けた鉄の核が作る巨大な磁場)を通り抜けると、ごく弱い電磁信号を発生させるはずだという理論がある。しかも、特定の周波数では地上と大気圏の間で電磁波が反響する「シューマン共鳴」という現象が起きて、その信号が増幅される可能性まであるらしい。
で、実際にデータを解析した結果、最初は800以上あった候補から、厳しいフィルターをかけまくって最終的に65個の「謎の信号」が残った。これらの信号は毎年同じ周波数で現れ続け、機械的なノイズとも違う。つまり、アクシオンかもしれないし、単に観測所の機器の癖かもしれない。どちらとも確定できないという宙ぶらりんな状態だ。
ただ、この研究のすごいところは、ある特定のアクシオン質量(周波数7.8ヘルツあたり)において、過去の最高記録を最大100倍も上回る厳しい観測限界を設定したこと。これは欧州の大型実験「CAST」の結果をぶっちぎった数字で、論文では「これまでで最も厳しい直接観測限界」と堂々宣言している。
ただし、この研究には弱点もある。データがたった一つの観測所だけだから、65個の謎信号が本当に宇宙から来たものか、それともエスクデールミュア特有のノイズなのか、検証しようがないんだ。世界中の他の磁気観測所で同じ信号が検出されれば、一気に確定に近づく。
ちなみに、著者たちも「人工的な電子干渉の周波数の倍数と偶然一致する候補があった」とか「8時間という固定データ長が全ての周波数に最適ではない」とか、ちゃんと限界を認めている。ガチガチの専門家でも、こういう「もしかしたら…」な結果を出すとワクワクするよね。地球を丸ごと実験装置にしちゃう発想、ロマンがある。
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