猛暑が老化を早める?1回の熱波で体内年齢が0.5歳も進む研究結果
「この夏、めっちゃ暑いな」で済ませられないデータが出た。中国で行われた研究によると、熱波を経験するたびに、人の体が実際に「老化」している可能性があるという。
研究チームは中国の45歳以上の中高年約2300人を対象に、2011年と2015年の2時点で血液検査や血圧などのデータを収集。これをもとに「生物学的年齢」を計算し、実際の暦年齢との差を調べた。その結果、もっとも厳しい基準で定義した熱波(4日以上連続でその地域の最高気温上位2.5%を超える状態)に1回さらされるごとに、体内年齢が約0.53歳、つまり半年ほど暦年齢より進んでいることがわかった。熱波の日数が1日増えるごとに、さらに約0.057歳の老化が加算されるという。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 特に影響が大きかったのは、肥満気味の人(BMI23以上)、都市部に住む人、そして南部・亜熱帯地域の住民だ。理由としては、体重が重いと体温調節がしにくく心臓や循環器に負担がかかること、都市部ではコンクリートや建物が熱をため込む「ヒートアイランド現象」で夜間も高温が続くこと、元々暑い地域では熱波が追い打ちをかける形になることが挙げられている。
では、なぜ熱が老化を加速させるのか。研究チームは、熱波にさらされた人の体内で、総コレステロールとHbA1c(過去3カ月の平均血糖値)が上昇していることを確認。これらの値は生物学的年齢の計算に使われる項目であり、代謝にストレスがかかっている証拠とみられる。さらに別の実験で、繰り返し高温にさらされた老マウスの肝臓では、脂肪代謝や血糖値コントロールに関わる29の遺伝子の働きが変化していた。つまり、暑さが体のエネルギー管理システムを狂わせ、細胞レベルでの老化を促進している可能性があるわけだ。
研究期間中、参加者の約58.8%で暦年齢より生物学的年齢が進んでいた。平均的な体内年齢は2011年の57.3歳から2015年には62.3歳へと5歳も上昇している。もちろん因果関係を断言するにはまだ限界があり、データは中国国内のものなので他の国にそのまま当てはまるとは限らない。しかし、気候変動で熱波が増える時代、エアコン代以外にも気にしたほうがいいことがあるかもしれない。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 
今、あなたにオススメ