不眠でも規則正しい生活は効果あり?高齢者67人の調査で判明
「不眠症で夜も眠れないから、生活もめちゃくちゃ」──そんなイメージ、実は間違いかもしれない。
ミズーリ大学やワシントン州立大学などの研究チームが、平均年齢68歳の高齢者67人を対象に行った調査で、慢性不眠症と診断された人たちも、睡眠に問題のない「よく眠れる人」と同じくらい規則正しい日常を送っていることがわかった。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 研究では、参加者に7日間連続で「起床」「初めての社会的交流」「仕事や日課の開始」「夕食」「就寝」の5つの行動の正確な時間を記録してもらい、その規則性をスコア化。さらに痛みの程度、BMI(体格指数)、うつ症状も測定した。
すると、不眠の有無にかかわらず、毎日のスケジュールが安定している人ほど、痛みが少なく、BMIが低く、うつ症状も軽いという結果が出た。しかも、不眠症だからといってこの関連性が弱まることもなかった。
「不眠があると生活リズムが崩れる」という先入観は、このデータで見事に覆されたわけだ。むしろ、不眠の人も意外と規則正しく生活しているし、その規則性が健康に良い影響を与えている可能性がある。
研究チームは、こうした日常のリズムを「行動社会的リズム」と呼び、体内時計を調整する重要な要素だと説明。食事や人との交流のタイミングが安定していると、体内時計が狂いにくくなり、代謝や痛みの感じ方にも良い影響が出るのではないかと推測している。
ただし、この研究はあくまで「関連性」を示したもので、規則正しい生活が直接健康を改善するという証明ではない。参加者が67人と少なく、測定も一時点だけの断面調査なので、痛みや肥満があるから生活が不規則になる、という逆の因果関係も考えられる。性格の几帳面さが両方に影響している可能性も指摘されている。
「睡眠の質を改善するのは難しいけど、生活リズムを整えるのは比較的取り組みやすい」と研究者たち。不眠に悩む高齢者でも、まずは起きる時間や食事の時間を一定にしてみるのは、悪くない選択かもしれない。
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