サウナの「蒸気」で心拍数が急上昇?湿度が心臓に与える意外な負荷とは
サウナ好きにはたまらないニュースが飛び込んできた。フィンランド・ユヴァスキュラ大学の研究チームが、サウナの「湿度」が体温や心拍数に与える影響を詳細に調べたところ、熱そのもの以上に蒸気が身体に負荷をかけていることが明らかになったのだ。
研究チームは健康な成人50人(平均年齢約35歳)を対象に、実際のサウナを使った実験を実施。参加者は1日の中で10分間のサウナを4回こなし、その間に心拍数や深部体温、湿度変化を連続測定した。サウナ内の平均温度は約60度、平均湿度は約41%だったが、座った高さでは湿度が53%を超える一方、頭の高さでは28%と、場所によって大きな差があることもわかった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 結果は衝撃的だ。サウナに入る前は約79だった心拍数が、ピーク時には約121まで跳ね上がり、平均で41も増加。深部体温も37.4度から37.8度に上昇した。しかも、温度が1度上がるごとに心拍数は約1.4増え、湿度が1%上がるごとに約0.37も増加。つまり、同じ温度でも蒸気が多いほど心臓はより激しく働くことになる。
「湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節が難しくなる。その結果、心血管系に大きな負担がかかる」と、論文の筆頭著者であるイーダ・ラーティカイネン=ラウッシ氏は説明する。これは、フィンランドの伝統的なサウナの習慣「ロウリュ」(熱した石に水をかけて蒸気を発生させる行為)が、単なる儀式ではなく、明確な生理的影響を持つことを示している。
過去のサウナ研究の多くは湿度を直接測定しておらず、「ドライサウナ」と一言で片付けていたケースがほとんど。今回の研究は、実際のサウナ内の湿度変動を複数ポイントで捉えた点が画期的で、従来の研究が過小評価していた要素を浮き彫りにした。
ただし、対象者は普段からサウナに通う「慣れた人」が中心で、カフェイン摂取や薬の使用は統制されておらず、血圧も測定されていない。また、サウナ機器メーカーのハルビア社が研究インフラを提供しており、トヨタ自動車も一部資金を負担している点には注意が必要だ。
「次回サウナでロウリュをするときは、蒸気が心臓に与える影響をちょっと意識してみてください」と研究者は冗談めかして語る。サウナ好きなら、湿度計片手に自分の限界を探るのも面白いかもしれない。
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