マルタ島に住み続けた先史時代の人々、50km以上の海を渡り続けていた
マルタって、地中海の小さな島国ですよね。観光地として有名だけど、実はあの島、先史時代から人が住んでいたらしいんです。でも、最近の研究で「あの島だけで狩猟採集民が1000年以上も自給自足するのは無理だった」って結論が出たんですよ。
どういうことかって言うと、マルタ島ってめっちゃ狭いんです。現在の面積は約142平方マイル(約368平方キロ)。で、研究チームが古代の気候や生態系をモデル化して、この島で何人の人間が養えるかを計算したところ、最大でも144人から170人しか暮らせなかったらしい。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 普通、遺伝的に健康な集団を数世紀にわたって維持するには、最低でも約1000人が必要って言われてるんです。つまり、マルタ島だけでは絶対に無理。じゃあ、あの島にいた人たちはどうやって生き延びたのか?
答えは「海を渡って外部から定期的に人が来ていた」ってこと。研究によると、マルタ島はもともとシチリア島と陸続きだったんだけど、約1万2900年前までに海面上昇で陸橋が完全に水没。その後、島はどんどん小さくなって、今の形になったんです。
で、問題はここから。マルタ島に人が住んでいたとされる約8500年前から7500年前の時期には、シチリア島との間の最短距離はすでに50マイル(約80キロ)以上。しかも、帆船なんてない時代ですよ。丸木舟とか、そんな原始的な船で、何度も何度も往復してたってことになります。
「マルタ島の先史時代の狩猟採集民の推定人口は、144人から170人の間だった」と論文の著者たちは書いています。シチリア島の方は余裕で基準をクリアしていたので、マルタ島の人は定期的にシチリアから「補給」を受けていたんでしょうね。
ちなみに、マルタ島の遺跡から出てきた食べ物の残骸は、シカの骨がほとんど。魚や海の哺乳類はごくわずかだったそうです。つまり、海の幸に頼るより、陸の動物を狩ってたんですね。でも、シカの数が減った形跡がないってことは、やっぱり人口が少なかった証拠でしょう。
この研究、もっと面白いのは、この「定期的な海上移動」が、北アフリカのチュニジアで見つかった古代人の遺伝子に、ヨーロッパの狩猟採集民のDNAが混ざっている理由を説明できるかもしれないって点。直接マルタから北アフリカに行ったわけじゃないけど、地中海を渡るネットワークが存在した可能性が高いってわけです。
「マルタ島に住み続けるには、単に一度たどり着いただけじゃダメで、何度も往復する努力が必要だった」って研究チームは言ってます。農耕が始まった後も、マルタ島には何度も居住の空白期間があったとか。
つまり、古代の人たちは、想像以上にアクティブに海を渡ってたってことですね。80キロ以上の海を、丸木舟で何度も往復するなんて、現代人には考えられない冒険心と体力ですよ。
ただ、研究チームも認めている通り、この計算は主に陸の食物生産をベースにしていて、海の資源の貢献度は過小評価されている可能性もあります。それに、海流の影響も考慮していないので、実際の航海はもっと楽だったかもしれないし、逆に大変だったかもしれません。
それでも、「マルタ島の狩猟採集民は孤立していた」という従来の常識を覆す、なかなかロマンのある研究結果ですよね。
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