メス鳥はオスより寿命が18.5%短い、56万羽調査で判明した衝撃の事実
北米で27年にわたって行われた大規模な鳥類調査の結果、ちょっとショッキングな事実が明らかになった。
なんと、メスの鳴鳥(スズメ目)はオスよりも生き残る確率が低く、その差は年間で約12%、寿命に換算するとオスより約18.5%も短いというのだ。この研究は、アメリカとカナダの1200カ所以上の調査地で、56万3000羽以上の個体識別された成鳥のデータを解析したもの。92種中82種でメスの生存率が低く、統計的に有意な差が出たのは35種にも上った。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「見かけ上の生存率」という点には注意が必要だ。バンディング(足環)をつけた鳥が翌年戻ってこないのは、死んだのか、単に別の場所に移動したのか、データ上は区別がつかないからだ。研究チームは統計モデルでこの問題をできるだけ排除したが、メスの一部の種はオスより遠くに分散することが知られており、その影響が完全に消えたわけではない。それでも、これだけ多くの種と科で一貫したパターンが見られたのは、単なる移動だけでは説明しがたいという。
なぜメスの生存率が低いのか?研究チームは3つの仮説を検証した。
1つ目は「渡りの負担」。長距離を移動する種ほど生存率の差が大きく、渡りをしない種では差がほとんどなかった。メスの鳴鳥は渡りの際にオスより長距離を移動することがあり、衝突や捕食などのリスクにさらされやすい可能性がある。また、いくつかのムシクイ類の研究では、社会的に優位なオスがより良い越冬地を占め、メスが劣った環境に追いやられるケースも報告されている。
2つ目は「社会的優位性」。繁殖期にオスの方が多くの脂肪を蓄えている種ほど、生存率の差が大きかった。脂肪は体調の指標となるが、繁殖や餌の入手状況なども影響するため、因果関係は断定できない。しかし、優位なオスがメスを良い餌場から追い出すという先行研究とも整合する。
3つ目の「繁殖コスト」は、意外なことにほとんど支持されなかった。卵の数や卵の重さと生存率の差には関連が見られなかったのだ。もちろん繁殖の負担がまったくないとは言えないが、今回調べた範囲では差に結びついていなかった。
この研究が警鐘を鳴らすのは、鳥類の保護戦略だ。現在の多くの個体群モデルは雌雄を同じ扱いにするか、メスだけを追跡している。もしメスの生存率が実際に低いなら、個体数減少の真の原因(繁殖成功率なのか、渡りの生存率なのか)を見誤る可能性がある。研究チームは「どの性別が減少を引き起こしているのかを解明することが、保護の予算と努力をどこに向けるかの判断に不可欠だ」と主張している。
ちなみに、キツツキだけは例外で、雌雄の生存率に統計的な差が見られなかった。キツツキは社会的な序列が比較的緩やかなのかもしれない。
「裏庭の小鳥たちを守るためには、オスとメス、それぞれの事情をちゃんと考慮しないといけないよ」と、この研究は私たちに問いかけている。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー
今、あなたにオススメ