オゼンピックで髪が抜ける?新研究が示したリスクと本当の原因
「オゼンピックで痩せたけど、髪の毛も一緒に抜けた」——そんなSNSの声、実は根拠のない都市伝説じゃなかったかもしれない。
BMJに掲載された新たな研究によると、GLP-1系の糖尿病薬(オゼンピック、ウゴービ、マンジャロなど)を服用している人は、別の糖尿病薬を使っている人より脱毛と診断される確率が最大68%高いことがわかった。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ただ、数字だけ見るとビビるけど、実際の絶対リスクはそこまでド派手じゃない。GLP-1群で年間1000人中約7人が脱毛診断を受けたのに対し、比較薬群は4〜5人。パーセンテージのインパクトほど「みんなハゲる!」って話ではない。
研究チームはペンシルベニア大学の医療記録システム(約650万人のデータ)を使って、2019〜2024年に糖尿病治療を始めた成人約2万4000人を解析。過去に脱毛歴がある人は除外し、統計的にも年齢や体重の差を補正している。
注目すべきは、ほとんどの脱毛が「休止期脱毛」と呼ばれる一時的なタイプだったこと。これは急激な体重減少やカロリー制限がストレスになって毛包が休止期に入り、数ヶ月後にパラパラ抜ける現象。毛根が永久に死ぬわけじゃないので、多くの場合は自然に回復する。実際、自己免疫性の円形脱毛症や瘢痕性脱毛症との関連は見られなかった。
「薬そのものが毛根を攻撃しているわけではなく、急な体重減少と栄養不足が原因だろう」と研究者は推測。鉄や亜鉛、ビオチンが不足しがちになるのも一因かもしれない。脱毛の発生は服用1年以内に集中しており、ちょうど体重が急減する時期と重なる。
ただし、この研究はあくまで2型糖尿病患者を対象にしたもの。ダイエット目的でGLP-1薬を使ってる人たちに同じことが起きるかは、まだハッキリしない。
専門家は「脱毛は心筋梗塞や腎不全ほど命に関わらないが、患者にとっては深刻な悩み。せっかく血糖値や体重が改善しても、見た目の変化で薬をやめてしまう人もいる」と指摘。医師に対しては「処方前に脱毛リスクを説明し、最初の1年は注意深く観察、減量中は十分な栄養摂取を促すべき」とアドバイスしている。
ちなみに「オゼンピックで髪が抜ける」という噂は以前からFDAにも報告が寄せられており、今回の研究はそれを初めて大規模データで裏付けた形。とはいえ、因果関係を確定するにはさらなる検証が必要で、研究チームも「観察研究であり、家族歴や食習慣などの交絡因子を完全には排除できていない」と控えめだ。
「薬が効いてるのに髪が減る」——トレードオフに悩む人は、自己判断でやめる前に医師に相談しよう。
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