グルテンフリー食品の安定剤「キサンタンガム」、ラットの腸に炎症を引き起こす
「グルテンフリー」って聞くと、なんだか健康に良さそうなイメージがあるけど、その裏で使われている増粘剤にまさかの落とし穴が潜んでいるかもしれない。
ブラジルの研究チームがラットを使って行った10週間の実験で、食品添加物「キサンタンガム」を摂取したすべてのグループで、大腸の組織に炎症の兆候が見られたんだ。キサンタンガムってのは、グルテンフリーのパンや市販のソース、飲み込みにくい人のためのとろみ調整食品なんかに広く使われている、いわば「縁の下の力持ち」。味を変えずに食感をなめらかにしてくれる優れものなんだけど、どうやら腸にはちょっと刺激が強いのかも。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 実験では、32匹のオスのラットを4つのグループに分けて、キサンタンガムをまったく与えないグループと、人間の日常的な摂取量を想定した低・中・高の3段階の量を混ぜた餌を与えたんだ。で、10週間後に大腸を顕微鏡でチェックしてみたら、どの量のグループでも、キサンタンガムを食べなかったラットより免疫細胞(リンパ球)が大腸壁に多く浸潤していた。特に中・高用量のグループでは、炎症の程度を示すスコアが明らかに高かった。
組織を調べると、炎症マーカーのTNF-αと、腸のバリア機能に関わるタンパク質「Claudin-2」のレベルが、どのグループでも上昇。Claudin-2は「リーキーガット(腸漏れ)」と関連があるとされる物質で、クローン病や未熟児の壊死性腸炎でも見られるパターンだ。ただし、研究チームも「実際に何かが血液中に漏れたかどうかは直接確認していない」と慎重だ。
気になるのは、体重や血糖値、コレステロール値にはまったく変化がなかったこと。つまり、普通の健康診断ではこの腸の炎症はまったく見つからなかった、ってわけ。静かに進行する「サイレント炎症」ってやつだ。
腸内細菌の構成は、高用量グループで一部のレアな菌が増えた以外は大きな変化はなかった。ただし、その細菌の変化と炎症マーカーの間に相関関係が見られたので、何らかの関連はありそう。
実はこの研究、10年以上前にFDA(アメリカ食品医薬品局)が未熟児へのキサンタンガム使用を警告した話とつながっている。2011年、FDAはあるキサンタンガムベースのとろみ剤が未熟児の壊死性腸炎と関連しているとして注意喚起。以来、飲み込みに問題がある人や高齢者など、日常的にとろみ剤を使っている人たちへの懸念も広がっている。
もちろん、これはラットの実験で、直接人間に当てはまるとは限らない。研究もオスのラットだけを使い、サンプル数も各グループ8匹と小規模。研究者自身も「さらなる研究が必要」と認めている。
とはいえ、「食感を良くするため」に使われている添加物が、腸の奥で静かに炎症を起こしている可能性があるってのは、ちょっと気になる話じゃない?特にグルテンフリー食品を日常的に食べている人や、とろみ調整食品を使っている人は、一度この情報を頭の隅に置いておいてもいいかもしれない。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon
今、あなたにオススメ