100ドルで作れるはずの食事、実際は2食分少ない? アメリカの食卓で起きている変化
「100ドルあれば、食料品でこれくらいの食事が作れるはず」――そんな感覚、実はもう通用しなくなっているのかもしれない。アメリカの成人2000人を対象にした調査で、買い物客が「100ドルの食料品予算で作れるはず」と思う食事の数が、実際に作れる数より約2食も多いことが明らかになった。
物価高を背景に、アメリカ人の食卓では大きな変化が起きている。調査によると、31%が「1年前よりずっと自炊するようになった」と回答。26%は「複数の食事に使える食材」を意識的に選ぶようになったという。さらに、週の献立を食材の使い回しを前提に立てる人が60%、1つの食材が朝・昼・晩のどの食事にも使えることが「重要」または「必須」と答えた人は63%に上った。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 家計を圧迫するのはなんといっても肉類だ。回答者の60%が「食費の大半を占める」と答えたのは肉・鶏肉で、乳製品・卵(30%)、冷凍食品・調理済み食品(22%)を大きく引き離している。そうした状況で、買い物の優先順位は「いかに無駄にしないか」(73%)、「日持ちするか」(72%)、「コスパの栄養価」(71%)が上位を占め、かつて重視された味やブランドへのこだわりは後退している。
そんな中、再評価されているのが「じゃがいも」だ。 versatile(多用途)な食材の代表として、40%がじゃがいもを挙げ、この1年で特に頼るようになった食材では卵(38%)、じゃがいも(37%)、米・パスタ(35%)、豆類(27%)が上位に。じゃがいもを定期的に買う人の82%が「色々な料理に使えて優れている」「家計の味方」と評価し、75%が栄養価を高く評価している。
調査を依頼したアイダホポテト委員会のジェイミー・ハイアム氏は「人々はただ節約しようとしているだけでなく、より賢く料理しようとしている」と分析。「少ないものでより多くをこなせる食材を求めている」と話す。
実際、3分の1の人が「以前は避けていた食材を積極的に見直した」と回答。赤身肉(32%)、白米(31%)、じゃがいも(30%)、卵(29%)が復活を果たしている。理由は「自炊を始めて手頃な選択肢が必要になった」(38%)、「思ったより汎用性が高いと気づいた」(33%)などだ。
ただし、この調査はアイダホポテト委員会が資金提供している点は割り引いて読むべきだろう。それでも、100ドルで買える食料品が期待ほど持たない現実は、アメリカ人の買い物の仕方を確実に変えている。もはや「高ければ良い」ではなく、「いかに長持ちして、何通りにも使えるか」が問われる時代。食卓に上がる料理も、予算も、かつてとは少し違う景色を見せ始めている。
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