家を買いたいのに「車のローン」が壁に…住宅ローン審査落ちの原因1位に
「家を買いたい」と思ったとき、真っ先に思い浮かぶ障害は「頭金」や「住宅ローンの金利」かもしれない。しかし、現場の融資担当者たちが口を揃える「最大の落とし穴」は、意外なところにあった。
2026年夏に実施された調査によると、初めて住宅ローンを組もうとする人の審査を阻む消費者債務の第1位は「自動車ローン」で、実に融資担当者の47%がそう答えた。2位のクレジットカード残高(27%)や3位の学生ローン(15%)を大きく引き離してのトップだ。長年「学生ローンが住宅購入の壁」と言われてきただけに、この結果は業界関係者にも「驚き」をもって受け止められたという。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー なぜ車のローンがそこまで響くのか。カギを握るのは「債務対所得比率(DTI)」だ。毎月の返済額が収入に対してどれくらいの割合かを示すこの数値に、高額な車のローンが直撃する。収入が安定し、信用情報に問題がなくても、車のローンが重ければ審査のラインを超えられない。
フロリダ州で24年のキャリアを持つ融資担当者ステファニー・サンガー・ロビンソン氏は、ずばり「初めて家を買う人は目を覚ますべきだ」と警鐘を鳴らす。「両親が住んでいるような家を買おうとしないで。スターターホームは永遠の家じゃない。現実的に考えて、無理な契約は避けるべき。そして何より——ローンが完済した車ほどセクシーなものはない」。
もちろん、家が買えない理由は借金だけではない。融資担当者の46%が「購入可能なスターターホームの不足」を、資格のある初回購入者にとって最大の障害に挙げた。頭金や決済費用(18%)、住宅ローン金利(14%)を大きく上回る数字だ。ジョージア州の融資担当者アシュリー・シェパード氏は「本当の解決策は、初めての購入者が実際に買える住宅の供給を増やすこと」と訴え、テキサス州のジーニー・スミス氏も「質の高いスターターホームを、郊外の素敵なエリアに建てることだ」と同調する。
加えて、投資家との競合も深刻だ。25年の経験を持つミズーリ州の融資担当者ティム・ウィットマイア氏は「購入可能な住宅の在庫が極端に不足している。購入希望者は現金で家を買う投資家と競争しなければならず、普通の人が勝つのは難しい」と厳しい現実を語る。
では、初めての購入者たちはどう対応しているのか。最も一般的な節約術として、37%の融資担当者が「売り手に決済費用を負担してもらうこと」を挙げた。また、80%が「少なくとも10%の初回購入者が親族からの資金援助を受けている」と回答。中には、25%以上の購入者が親族頼りというケースも43%に上る。カリフォルニア州の融資担当者ジェーン・コームズ氏は「購入者はもはや個人ではなく『チーム』で家を買うようになった」と表現する。
さらに、頭金20%が必要という「神話」が、購入を遅らせている現実もある。ニュージャージー州の融資担当者アレクサンダー・アルセレイ氏は「多くの資格のある買い手が、20%の頭金や多額の現金が必要だと思い込んで、何年も家を買うのを先延ばしにしている。実際には様々なプログラムや融資オプションがあるのに、それを知らないだけだ」と指摘する。
現在の住宅所有者が売りに出さない理由として、71%の融資担当者が「歴史的低金利の住宅ローンを手放したくない」ことを挙げている。カリフォルニア州のウォルター・ハンソン氏は「2021年〜2022年と比べて、今の金利は実質的に住宅ローンの支払いを2倍にしている」と説明する。
調査に参加した融資担当者たちは、パンデミック時代の低金利を待ち続けるよりも、他の借金を減らし、売り手に協力を仰ぎ、20%頭金の思い込みを捨てることで、初めての家への道は開けると伝えている。待っていても、欲しい家の値段は上がる一方かもしれない——という現実と共に。
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