21歳で両親を亡くした米議員、51年後に大動脈解離で急死…父と同じ運命
2026年7月11日、米国の共和党議員リンゼイ・グラハム氏が71歳で突然この世を去った。公式発表によると「短く突然の病気」によるものだったが、後に死因は「動脈硬化性心血管疾患による大動脈解離」と判明。大動脈解離は大動脈の内壁に裂け目が生じる、命に関わる緊急疾患だ。
実はグラハム氏、若い頃から家族にまつわる悲劇を経験している。両親はサウスカロライナ州でレストランとバー、ビリヤード場を経営。一家はその店の奥にある一部屋で暮らすという、かなり質素な育ちだった。そんな中、彼は家計を支えつつ大学に進学し、予備役将校訓練課程にも参加。家系で初めての大学生になった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ところが20歳の時、母親がホジキンリンパ腫で50歳で死去。それからわずか15カ月後、今度は父親が68歳で心臓発作で亡くなった。残された13歳の妹ダーリンさんの面倒を見たのは、兄のグラハムだった。彼は妹の法的後見人になり、妹が自分の軍人恩給を受け取れるよう養子縁組までしている。
2015年、大統領選に出馬していたグラハムは当時こう振り返っている。「山もあれば谷もあった。若い頃に両親を失い、経済的にも精神的にも苦労した」。妹のダーリンさんも同じ年に「両親はとにかく長時間働いていて、兄は私の世話係でもあった。彼の判断はいつも信頼していた」と語っている。
妹の方はというと、なんと兄の後を継ぐ形で政治の世界へ。サウスカロライナ州知事がダーリン氏を兄の上院議員任期残任期間の後任に指名した。7月13日付で正式に就任し、彼女は「リンゼイはいつも私の味方だった。今度は私が彼の味方になる番よ」とコメント。兄が亡くなるまで面倒を見続けた妹が、今度は兄の席を引き継ぐというドラマチックな展開だ。
人の死を軽々しく扱うのは避けたいが、父親を心臓発作で亡くしたグラハム自身も心臓系の病気で急逝したのは、なんとも因縁めいている。本人は2015年に「両親を失い、経済的にも精神的にも苦労した」と認めていたが、晩年は政界で強硬な姿勢を取ることで有名だった。波乱の人生を歩んだ男の最期は、あまりにも父親の死を映し出すものだった。
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