妊娠中のビタミンD高用量で10歳児の記憶力が向上?デンマーク研究
「ビタミンD=骨と日光」というイメージ、もう古いかもしれません。デンマークの大規模臨床試験から、妊娠中に高用量のビタミンDを摂った母親から生まれた子どもは、10歳になったときの記憶力が明らかに良いという結果が飛び出しました。
研究チームは2009年から2010年にかけて、妊娠24週目から出産1週間後まで、妊婦623人を無作為に「高用量(1日2800IU)」グループと「標準量(同400IU)」グループに割り振りました。そして10年後、10歳になった子どもたち498人(平均年齢10.3歳、男児258人・女児240人)に、記憶や注意力、問題解決力など11項目の認知機能テストを実施。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro その結果、高用量群の子どもたちは「言語記憶(言葉や聞いた情報を思い出す力)」と「視覚記憶(画像や模様を覚える力)」で、標準群より有意に高いスコアを叩き出しました。一方、知能テストの平均スコアは高用量群107.6、標準群107.8とほぼ同じで、記憶に特化した効果である可能性が浮かび上がっています。
ただし、いくつかの注意点があります。この試験の本来の目的は喘息リスクの調査で、認知機能は後付けの分析(ポストホック解析)です。つまり「たまたま出た差」のリスクをはらんでいます。また、参加者の95.6%が白人で、母親のビタミンD値ももともと健康範囲内だったため、深刻な欠乏がある集団では効果がもっと大きい可能性もあれば、逆に当てはまらないかもしれません。
研究者らは「親の知能データがない」「ADHDの診断がない子に限定しても記憶効果は残った」と補足しつつ、ビタミンDが1日数千円もしない安いサプリであることを踏まえ、「妊娠中のビタミンD推奨量を見直す検討材料になる」と主張。唯一の先行研究(1日2000IU、妊娠早期から)でも3~5歳の言語能力向上が示されており、今回の結果がそれを裏付ける形になりました。
「太陽のビタミン」が、胎児の脳にここまで影響するとは。ただし、いきなり自己判断で大量摂取するのは禁物。妊娠中のサプリメントは必ず医師と相談してくださいね。
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