「蚊に好かれる人」は種類によって変わる? 119人実験で判明
夏の夜、外に立って蚊に一か所も刺されずに帰ってこれる人がいる一方で、なぜか自分だけ集中的にやられる人、いるよね。あれ、単なる運や気のせいじゃなかったんだ。どうやら蚊は、人の皮膚に存在する化学物質や微生物のサインに反応しているらしい。
新たな研究が、119人の参加者を3種類の病原菌を媒介する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、ネッタイイエカ)に対してテストしたところ、意外な事実が浮かび上がった。なんと、蚊の種類によって「好みの人間」がまったく違うってことがわかったんだ。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro つまり、ある種類の蚊にはものすごくモテる人が、別の種類の蚊にはまったく興味を持たれない可能性があるってわけ。今回の実験では、3種類すべての蚊にとって「一番好きな人」も「一番嫌いな人」も存在しなかった。まさに「好みは人それぞれ」ならぬ「好みは蚊それぞれ」だね。
ちなみに、デング熱やジカ熱を運ぶネッタイシマカは、男女差がはっきり出て、男性の方をやや好む傾向があった。他の2種類にはそんな偏りは見られなかったから、これも蚊の種類による個性ってやつか。
研究チームはフロリダ国際大学とチューリッヒ大学の共同研究。参加者は18〜59歳の男女ほぼ半数ずつ。結果をクリーンに保つため、前夜はシャワーを浴びず、制汗剤や香水も禁止というなかなかシビアな条件下で実験したんだって。
じゃあ、蚊は人間の何を嗅ぎ分けているのか? 研究チームは参加者の腕から出る揮発性化合物の雲を採取し、皮膚の細菌も調べた。すると参加者から246種類もの細菌が見つかり、そのうち全員に共通していたのはたった1種類だけ。皮膚の微生物叢って人によってこんなに違うんだな。
このバラツキこそが、蚊が人によって反応を変えるカギだと研究者は言う。ネッタイシマカに好かれる人にはブドウ球菌(Staphylococcus)が多く、逆に好まれない人にはシュードモナス菌(Pseudomonas)が多い傾向があった。一方、ヒトスジシマカの場合は「魅力的な化学物質」を持っている人が好まれる傾向が強く、ネッタイイエカはまた別のパターンを示した。
つまり、蚊の種類によって「好きな匂いの成分」が違うってこと。これを踏まえると、今までの「蚊取りはこれ一つでOK」という考え方が通用しなくなるかもしれない。研究者いわく、「将来的には蚊の種類に合わせた、皮膚の細菌を標的にした忌避剤が開発できる可能性がある」とのこと。
蚊は世界で最も人間を死に至らしめる動物で、今回調べた3種は特に危険。気候変動で生息域が広がることも予想される中、この研究は「なぜ一部の人が特に狙われるのか」を解く重要な手がかりを与えてくれている。
もちろんまだ課題はある。実験室での結果がそのまま野外で通用するかは別問題だし、人種や民族による差を結論づけるにはデータが足りないとも明記されている。でも、「自分だけ蚊に刺されやすい」と嘆いている人、原因はあなたの皮膚の細菌と匂いの可能性大。逆に言えば、蚊の種類によってはまったく無視されるかもしれないから、希望は持っていいかもね。
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