「がんで余命宣告」→実は検体取り違え、子宮摘出は無駄だった43歳女性の悲劇
米ジョージア州に住む43歳の女性、キャサリン・バークスデールさんは2025年春、重い不正出血と子宮筋腫の治療のためカイザー・パーマネンテ・サウスウッド医療センターを訪れた。3月10日に生検を受け、その1週間後に告げられたのは「浸潤性子宮体がん」。彼女は自分が余命いくばくもないと信じ込み、2人の息子とともに深い鬱状態に陥った。
「葬式のプランを息子たちと話し合い始めた。『もし私が戻ってこなかったら、こうしてほしい』ってね」とバークスデールさんは振り返る。彼女は5月15日に全子宮摘出手術を受け、その後は化学療法の指示を待つ身となった。ところが、9月になって突然病院から連絡が入る。「DNA解析の結果、あなたのがん検体は別人のものでした」──。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 弁護士によれば、別の患者の組織サンプルが誤ってバークスデールさんのものとラベル付けされていたという。彼女の代理人シャナン・ヤング弁護士は言う。「彼女は答えを求めてカイザーに来た。ところが手にしたのは自分宛てではない診断だった。その後のすべての処置は間違った情報に基づいていたのです」。
現在、バークスデールさんはカイザー・パーマネンテを相手取り訴訟を起こしている。病院側は声明で「バークスデールさんがこのような経験をすべきではありませんでした。当院には高度に訓練されたスタッフと厳格なプロセスがありますが、今回の事態を受け、再発防止のための即時措置を講じました」とコメント。公平かつ説明責任のある解決に努めるとしている。
ただし、もう一人の患者についてはプライバシー法の壁があり、彼女のその後の経過や治療の遅れが生じたかどうかは公表されていない。検査ラベルにはバーコードシステムやポイントオブケア検査など、ミスを防ぐ仕組みが多数導入されているが、今回のような人的ミスは完全には防ぎきれていないようだ。
訴訟では具体的な損害賠償額は明記されていないが、ヤング弁護士は「どんな金額を積まれても、彼女の健康な臓器は戻らないし、経験した苦しみを消し去ることはできません。しかし司法制度は、過失で他者を傷つけた場合、『ごめんなさい』以上の説明責任を求めます」と語っている。
「がんだと思って毎日泣き暮らし、子宮を失った挙げ句、実は検体がすり替わってました」──医療ミスの恐ろしさを痛感させる一件だ。
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