「仕事のストレスで眠れない」は本当か?50代以上を1年追跡した衝撃の研究結果
「仕事が原因で眠れない」――そう嘆く50代以上の人に、ちょっと驚きの研究結果が出た。
イギリス・エジンバラ大学の研究チームが、製造業や金融、介護、自営業などに従事する50〜66歳の働く人45人を丸1年間追跡。手首に装着するセンサーとアンケートを組み合わせて、仕事と睡眠の関係を徹底調査したんだ。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro まず、標準的な睡眠質問票で「睡眠が悪い」とされる基準(5点以上)を超えた人が、なんと大多数。全体的に睡眠の質はかなり悪い状態だった。
でも、ここからが面白い。
「眠れなくて困ってる」と訴える参加者は多かったんだけど、実際にセンサーが記録したデータを見ると、ほとんどの人は夜に7〜8時間はベッドにいた。問題は「睡眠時間の短さ」じゃなくて、「夜中に何度も目が覚めること」と「覚醒している時間の長さ」だったんだ。つまり、本人は「眠れなかった」と思っていても、実際はそこそこ寝ていたけど、途中で何度も起きていたというわけ。
特に、夜10時以降に働くことが多い6人の参加者は、明らかに寝付きが遅く、睡眠中の体の動きも多かったという。
で、睡眠の質を最も左右していたのは何か?
それが「ワークライフバランス」。仕事とプライベートのバランスが悪いと答えた人は、1年を通して睡眠スコアも幸福感も低かった。さらに「仕事のせいでイライラする」「仕事のことを考えると眠れなくなる」という感情が、睡眠の質を大きく下げていることもわかった。
一方で「職場の雰囲気が良い」ことは、睡眠よりもむしろ「幸福感」に強く影響していた。人間関係、大事だね。
そしてもうひとつ、男女で面白いズレが。
女性のほうが「睡眠に問題がある」と自己申告する割合が高かったんだけど、センサーデータを見ると、実際には女性のほうが夜中に覚醒している時間が短く、睡眠時間も長かった。逆に男性は、日中は活発に動いているけど、夜は眠りが浅く、覚醒時間が長かった。
「自分の睡眠をどう感じるか」と「実際の睡眠データ」が一致しない――このギャップは、これまでの研究でも指摘されているそうで、今回の研究ではサンプルが小さいため「仮説の段階」とされているけど、なかなか興味深い。
イギリスでは現在、労働者の3人に1人が50歳以上。2023年時点で過去最多の360万人に上る。高齢労働者が早期退職する理由のトップが健康問題であることを考えると、職場のストレスが睡眠を介して健康に悪影響を及ぼすというこの研究結果は、決して他人事じゃない。
研究チームは「スマートウォッチのようなデバイスと週1回の簡単なチェックインを組み合わせれば、将来的にデジタル健康管理ツールとして使えるかもしれない」と構想を語っている。ただし、まだ実用化は先の話。
「仕事がベッドについてくる」――そんな状態が続いているなら、まずは自分の睡眠の“質”を、時間ではなく「夜中に何回起きてるか」で見直してみるのも手かもしれない。
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